「ロヒンギャ問題」の根本解決に必要な5段階|経速ナビ

2017年10月21日

「ロヒンギャ問題」の根本解決に必要な5段階

1: 名無しさん 2017年10月21日 15:00:00 ID:0.net

「ロヒンギャ問題」の根本解決に必要な5段階

バングラデシュにはミャンマーから大量のロヒンギャ難民が流入している(写真:CathalMcNaughton/ロイター)

イスラム系少数民族ロヒンギャが直面する人道危機によって、ミャンマーの民主化イメージは砕け散った。事実上の指導者でノーベル平和賞の受賞者、アウンサンスーチー氏の名声は傷つき、ASEAN(東南アジア諸国連合)や国連の危機対応能力にも疑問符がついた。

だが、問題解決の可能性は残されている。そのためには、以下の5段階の措置を遅滞なく進めなければならない。

殺戮と虐殺行為をやめよ

まずは、とにかく殺戮(さつりく)と残虐行為を止めることだ。軍はロヒンギャを国外へ追いやることを目的に民族浄化作戦を継続している。これ以上の流血は止めねばならない。

これを実現するにはロヒンギャの過激派を封じ込める必要がある。西側諸国で広く語られていることとは反対に、軍は挑発されたのだ。ロヒンギャ武装集団が治安維持施設に攻撃を仕掛けたのである。

もちろん、軍の報復が異常に大規模だったのは問題だ。「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)の襲撃にミャンマー軍は焦土作戦で応じ、約3000人を殺害。軍兵士はロヒンギャの村を焼き払い、レイプを行い、イスラム寺院を破壊、多数の難民を生み出した。

一方、スーチー氏は倫理的権威を行使できずにいる。警察を支配下に置く独立した軍部と、仏教徒が大多数を占める国民との間で板挟みになっているのだ。圧倒的に仏教徒が多いミャンマーでは反イスラムの偏見が根強い。

スーチー政権が、西側諸国や国連から発せられる理想主義的な声明に不快感を抱いているのは確かだ。ロヒンギャ過激派は海外のイスラム系テロ組織と長期にわたる関係を築いており、その中には「イスラム国」(IS)も含まれる。シンクタンクの国際危機グループによれば、ARSAはサウジアラビアを拠点とするテロ組織によって指揮されているという。

バングラデシュとインドは、テロリストが交ざっている可能性を主な理由として、ロヒンギャ難民の永住を拒んでいる。同様の理由から、中国政府もミャンマーの治安維持活動を支持。中国は経済圏構想「一帯一路」の一環として、ラカイン州の港湾開発に73億ドル(約8200億円)を投資しており、国連安全保障理事会でミャンマーを非難しようとすれば、中国がこれを妨害する可能性がある。

利害関係は複雑に絡み合い、ミャンマー政府も機能していないことを考えると、同国民の安全を守る責任はいまやASEANと国連の肩にかかっているといっていい。

紛争停止後に、長期的な和平に向けた次のステップとなるのが、難民の帰還だ。これは悪夢のような作業となる可能性がある。国連難民高等弁務官事務所によると、9月末時点で約70万人ものロヒンギャ難民がバングラデシュに渡っている。ミャンマー軍は、これら難民が戻ってこられないように同国との国境に地雷を埋め込んだ。

スーチー政権がすべきこと

ミャンマーは国際的な人道支援に対して、被害地域への立ち入りを許可しなければならない。

第4のステップは、残虐行為を行った者に責任を取らせることだ。ミャンマー政府は、殺戮に関して独立した公正な捜査を行い、罪人を透明かつ信頼の置ける形で訴追するか、その役割をASEANまたは国連に委ねなければならない。

そして最後に、スーチー政権はロヒンギャを差別する法律を全廃すべきだ。ロヒンギャは市民権を与えられず、医療、教育、雇用へのアクセスは厳しく限定され、移動の自由すら制限されている。

ミャンマーの民主化は壊れやすく、軍部の文民統制の問題、貧困、経済成長など課題が山積している。だが、ロヒンギャ危機の解決こそが最優先であるべきだ。


「ロヒンギャ問題」の根本解決に必要な5段階
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